ネットニュースについて

一部ネットニュースにて猫の方舟レスキュー隊の活動につき記事が掲載されていましたが事実と異なる記載がありここに記させていただきます。

1 猫の数の推移状況について

現在のシェルターは平成29年8月に立ち上げたものですが、現在のシェルターに移転するまでは2か所の別のシェルターで合計80頭の猫を保護していました。私は現在のシェルターに移転する前から猫のレスキュー活動を行っていましたが、平成29年5月末頃、ペット不可アパートで60頭にまで猫を増やしてしまったために裁判所から立ち退き命令が下され、多頭飼育崩壊となってしまった方から緊急かつ大規模なレスキュー依頼がありました。60頭の猫ともなるとかなりシェルター内の猫の数が増えてしまうため、一度はお断りしましたが、依頼者が、家に火を放って猫と心中すると深刻に思い悩んでいたため、やむなく全ての猫を引き取ることになりました。引き取った猫たちは不妊・去勢手術を施されていなかったため、ほとんどの雌猫が妊娠しており、引き取り中または引き取り直後に出産をしてしまったことと、生後数日の乳飲み子もいたため、最終的には75頭に及ぶ猫の受け入れとなりました。

その後も私は、極力保護の受け入れをお断りしておりりますが、独居障がい者の孤独死、飼い主の夜逃げ、飼い主の更生施設強制入所、高齢者飼い主の死亡や特養入所、飼い主からの虐待、第三者からの虐待、飼い主の強制入院、飼い主の犯罪行為、里親の飼育放棄など、飼い主及び関係者が保健所や愛護センター、民間ボランティア団体等に相談したが解決にいたらず、どうしても行き場がなく、殺処分の道しか残されていない猫だけを引き取ってきました。

そのため、里親会をはじめとする譲渡活動でシェルター内の猫の数を徐々に減らしてきましたが、平成30年1月には保護猫の頭数が160頭~170頭ほどになりました。

しかし平成30年1月以降は、猫の引き取りについて幸い大きなレスキュー依頼はありませんし、平成30年4月以降は猫の保護依頼を全てお断りしています。私は将来的に動物病院の開設や、ふれあい型里親会場及び動物愛護多目的室の活用を目指しているため現在は猫の頭数を当初の80頭に戻すべく、譲渡活動により一層力を注いでいます。実際に、平成30年1月から6月までで45頭の猫に家族ができたこともあり、シェルターの猫の数は140頭までに減っています。毎月平均して10頭ほどの猫に里親さんが決まるので順調にいけば今年のうちに80頭まで減らすことができるのではないかと考えています。

記事にある『5月末時点でシェルター内に170頭以上の猫がおり、私が上限を定めずに現在も無計画に猫を増やし続けている』ということは事実ではありません。今年の1月初旬にシェルター内の猫が200頭まで増えた、というのも事実と異なります。

なお記事の中には、『A代表は次から次に新しい猫を捕獲してくる。A代表は捕獲中毒。』『絶対に野良猫のほうが幸せだと思います。A代表のシェルターは猫の監獄です。』という記載があり、あたかも私が野良猫を捕獲してシェルター内の保護猫を増やしているかのようなことが書かれています。しかし猫の捕獲作業(TNR)は、野良猫を捕まえ繁殖しないよう不妊去勢手術を施し、捕獲した場所にもどすというものであるため、捕獲した野良猫をシェルターに入れるということは一切していません。そのため、私の捕獲活動(TNR)とシェルター内の猫の頭数は一切無関係です。シェルターにいる猫はもともと飼われていた猫が飼育放棄され行き場を失い殺処分の道しか残されていなかった猫であり、だからといって外に放り出し野良猫にすることは遺棄することと同じです。また適切な管理をされず弱った状態の猫を野良猫にすることは虐待にもなります。捕獲活動(TNR)と猫の保護受け入れは全く別物なのですが、元ボランティアの方々はその点を誤解しています。

 2 シェルター内の猫に私がまともな治療をうけさせていないということについて

記事には、私のシェルターでは病気になった猫がまともな治療を受けられず死んでいくと書かれています。しかし、そもそも、その個体の病状を把握し、必要な検査や治療はなにかを最終的に判断するのは獣医師であり、私でもボランティアではありません。私は、獣医師の指導に従い、シェルターの猫に適切な医療を施しており、猫の異常に気が付けば深夜であっても必ず動物病院に連れていくようにしています。シェルターボランティアから異常を伝えられた際にも、必ず動物病院に連れていくようにしています。記事において言及されている、今年の1月7日に亡くなった猫についてもボランティアの報告を受けた日の翌朝に動物病院に入院させています。

シェルター猫のかかりつけ動物病院は3か所ありますが、平成30年年1月から6月30日までの間、1つの動物病院だけで170回以上受診しています。重篤な猫だけを動物病院に連れて行っているわけではなく、多くの猫について初期症状の段階で通院させるようにしています。多頭飼育崩壊から保護した猫の中には、先天的な内臓疾患がある猫も一定数存在するため、いくら通院や入院させて適切な治療を受けさせても、病気に負けてしまう猫がいることは事実です。しかしそのような猫も含めシェルター内の全ての猫について、獣医師の指導の下で適切な医療を受けさせており、私もまた昼夜問わず看病にあたっています。したがって私が病気の猫を放置しているということはありません。また記事には『まともな治療を受けられず死んでいった猫が今年1月以降で少なくとも20匹以上にのぼっている』とありますがそのような猫は1頭もいません。

なお、記事には『A代表の気に入った猫しか病院に連れて行ってもらえない』という記載がありますが、このようなことは断じてありません。私は、シェルターにいる全ての猫に対し診療の必要性があれば必ず受診をさせています。そこに個人的好みなど一切関係ありません。

3 シェルター内に病気が蔓延しているという点について

記事の中では、私のシェルター内には深刻な病気が蔓延しているかのような表現がありますが、それも事実ではありません。

シェルターに新しく猫を受け入れる際、生後2か月以上の猫であれば、必ずあらかじめ動物病院で蚤取り・虫下し(ブロードライン又はレボリューション)検便、三種混合ワクチン接種、エイズ白血病ウイルス検査をして、問題がないことを確認してからシェルターに入れるようにしいています。1歳以上の猫であれば血液採取による内臓検査もしています。生後2か月以内の猫については、蚤取り・虫下し・検便をしたうえで、預かりボランティアのもとでいったん飼養してもらい、生後2か月になった時点で再度動物病院に連れていき、検便、ワクチン接種、エイズ白血病ウイルス検査をして問題がないことを確認してからシェルターに入れるようにしています。また体重が2キロ以上の猫にはシェルターに入れる前に必ず不妊去勢手術を施します。

猫風邪による症状、緊急性のある下痢、嘔吐、発熱、脱水などの症状のある猫は入院治療を受けさせ、獣医師の許可がでてから退院させ、シェルターに入れています。これは新しい猫の受けの際に限ったものでなく、もともとシェルターいる猫が体調を崩した場合も同様です

そして、シェルターに受け入れてからは、最初は三段ケージの中で2週間から一か月間生活させ食欲・便・尿の観察をしながら健康チェックをします(検疫期間)。また私やボランティアの方には、薬用せっけんで頻繁な手洗いをしており、一つの作業が終える度に手洗いをすることとしています。

しかしシェルターで亡くなった猫がいたのは事実ではありますが、今年の1月から6月までの間に亡くなった猫のうち、死因が感染性や伝染性であると診断された猫は1頭もいませんでした。シェルターには平成29年年5月に生後1か月の子猫を保護、同年6月29日の白血病ウイルス検査をしたところ陰性反応が出ました。この猫は成長が著しく遅く、保護してから8か月間ほど主にケージ生活を送っていました。今年5月、身体検査を兼ね再度ウイルス検査をしたところ白血病ウイルス陽性反応がでてしまいました、その後は保護猫ではなく飼い猫としてシェルターから隔離して飼養しています。なおシェルターの猫には今後も定期的にウイルス検査をしていきます。

4 シェルターで年間100頭猫が死亡しているという点について

記事には、元ボランティアがA代表の夫に相談したところ『(シェルターで)年間100匹くらい死んでいる』と聞かされた。という記載があり、あたかもシェルターで年間100頭の猫が亡くなっているかのような記載があります。

確かにシェルターに来る猫には、危篤な状態、極度の栄養失調、環境汚染の被害、虐待による衰弱、長期劣悪な環境にいたことによる慢性疾患、閉鎖された環境での近接交配の繰り返しによる内臓奇形や疾患など健康とは程遠い猫もたくさんいます。そして医療を施し、十分な食事と飼養環境を用意しても短い命で生涯を終える子もいました。検査をすると腎臓や肝臓、膵臓などが悪く、治療を続けるも容態が悪化してしまう子もいました。獣医師にこれ以上治療しても助からないと診断された子もいましたし、生まれてまもなく亡くなった子猫もいました。レスキューしたが搬送先の病院で亡くなった子もいます。先天的な病気が悪化してしまった子もいます。しかしそのような理由からどうしても生きる事ができなかった猫の数としてもシェルターで年間100頭の猫が死んだということは事実ではありません。

そして記事には『元ボランティアがA代表の夫に相談したところ(シェルターで)100匹ぐらい死んでいると聞かされた』と書かれていますが、夫はシェルターの猫の管理には携わっていないためシェルター内で亡くなった猫のことについて答えられる立場にありません。

また夫にその発言の経緯を確認したところ、夫は、里親会の準備でのぼりを最寄駅に立てていたところ、待ち伏せしていた元ボランティアに●月●日デニーズに必ず来るよう何度か強く言われ仕方なく指定の場所に行ったと言う。そして「シェルターの猫が100匹死んでるのではないかと迫られ、最初は「そうかな?」というような返事をしたが何度か同じことを聞かれ最終的には誘導に乗ってしまう形で「そうかもしれない。。。」「死んでいる」と答えてしまったと言う。(元ボランティアの方は、その発言を密かに録音していたそうですが、夫も録音されている事を知っていればそのような無責任な発言はしなかったはずです。夫も元ボランティアに会話の内容を無断で録音されていたことにひどくショックを受けていまいた。)

私は毎日シェルターの猫と過ごしているため日々少しづつADLが衰えていく姿を見ています。しかしボランティアのみなさんは週に1度だけシェルターに来て猫の容体を見るわけですから前回見た時ときと様変わりしてしまった猫の姿に驚くこともあったでしょう。衰弱し、亡くなってしまう猫の姿を見ることは元ボランティアにとっても辛いことだったとおもいます。またボランティアの方は限られた週に1度2時間~3時間程度のほとんどをシェルターのお掃除にあて、残りのわずかな時間の中でしか猫と接していませんでしたから、その猫がどのような悲惨な境遇から救い出した猫であるのか、獣医師からどのような治療を受けていたのか、またそれに対し私がどのような治療を受けさせていたのかについて正確に把握していません。そのような理由から元ボランティアの方が体調を崩している猫の姿をみたり、亡くなってしまう姿をみて、「何か病気が蔓延しているのではないか」「適切な医療を受けていないのではないか」という誤解を抱いてしまったのかもしれません。

しかし「シェルター内に病気が蔓延しているため100匹猫が死んでいる」というのは、元ボランティアの方の誤解に基ずく憶測であるものです。本来答えるべき立場でない夫の断片的な言葉(しかも、元ボランティアの方を介した発言)を根拠に「シェルターで年間100匹ぐらい猫が死んでいる」かのように書くことは、不当な印象操作であり許容することはできません。夫は帰宅後「100匹死んでいる」と言ってしまった後に元ボランティアが『よし』と言ったことを不信に思っていたという。

5  冷蔵庫に猫の遺体を保管することについて

シェルターで亡くなってしまった猫は必ず動物霊園に供養することにしています。今年に入り猫を供養に出すことはボランティアや夫に頼むのではなく全て私一人で供養しています。しかし今年の3月以降、猫の妊娠・出産シーズンによるTNR活動の依頼が多くとても忙しくなりました。また、亡くなった猫を速やかに埋葬することも確かに大事ですが、私は生きている猫に対する医療行為を最優先にしたいと考えていたため、シェルター内の猫で治療が必要な猫の通院をさせているうちに動物霊園の受付時間を過ぎてしまいどうしても埋葬してあげることができないという状況が何度かありました。

しかし私は猫の遺体を放置し、遺体の状態を悪くしてしまうことだけはしたくなかったので、それまで活用していなかったシェルター内の冷蔵庫に遺体を一時的に安置することにしました。

また記事には、猫の遺体は「おそろしいもの」のされていますが、多飼育崩壊や劣悪な環境から猫を保護したシェルターにおいて「猫の死」というのはどうしても避けられない現実として確かに存在するものです。猫の遺体を速やかに埋葬するべきであったという批判については甘んじて受け入れますが、私が何度か猫の遺体を冷蔵庫に安置したことや夫の断片的な発言を根拠とした、「シェルター内で猫が年間100匹死んでいるという」不当な印象操作は絶対認めるわけにはいきません。

6動物愛護法違反という点について

当シェルターは第二種動物取扱業の届け出を既に済ませていますし、病気が疑われる猫は獣医師の診断に従い適切な医療を受けさせています。シェルターの飼育環境にも問題はありません。(6月20日の第2種動物取扱業届出に必要な東京都職員の視察訪問がありました、職員は4時間ほどシェルターに滞在しましたが、トイレの数や猫砂の使用量について、また室内の匂いや環境設備において特に注意や指導はありませんでした。)

したがって、シェルターは動物愛護法に違反はしていません。

 7シェルターの現状について

 記事には、「シェルターにはわずかな人数を残してほとんどのボランティアは暇を出されている」などと書かれていますが、現在15名のボランティアが以前と変わりなく午前と午後それぞれ交代制で毎日お掃除をしています。7月にはさらに6名の新ボランティアが加わります。みなさんこれまでと同様にとても協力的で前向きな姿勢で生き生きと活動されています。なによりも心強いメンバーです。

また記事では「猫の数に比べトイレの数が少なすぎます」「10個しかありません」「A代表は猫砂をけちっているので、汚れていても取り替えず、トイレの底にはオシッコが溜まっています」などと書かれていますが、実際に猫のトイレは特大サイズのトイレが15台あり、毎日猫砂を40キロ使用しています。トイレ掃除は早朝深夜に私が清掃、昼間と夜にボランティアが清掃、1日4回行われています。まず汚物を取り除き、トイレの壁面を消毒液で拭き早朝深夜には猫砂も消毒します。また1週間に1度は必ず猫トイレの洗浄を行っています。6月20日の東京都の職員による視察においても特にトイレの数や猫砂の使用状況、清掃状況について指導は受けていません。

また記事には、「猫たちは絨毯でもオシッコをするようになっています。」とありますが、シェルターの猫の中には引き取った当初から布の上などで排尿してしまう猫が3頭いるだけであり、それ以外の猫はトイレ以外で排泄はしていませんし、汚れた布等は速やかに洗濯をしています。

さらに記事には、「空気の入れ替えができなきシェルター」という小見出しの中に、「空気洗浄機のフィルターも替えていません。窓は閉め切って空気の入れ替えもできません」とありますが、 シェルターには大型の加湿器付空気清浄機が3台、大型の加湿除湿付空気清浄機が2台、除湿器が3台、空気清浄機能付きエアコンが4台設置してあります。空気清浄機のフィルターは10年間取り換え不要のものですが、フィルターの掃除は毎日しています。

シェルターには窓が7か所あります。網戸は開かないよう工事しました。設立当初からシェルターに人がいるときはどの窓も常に20センチほど開けています。時間でいえば24時間中9時間ほどです。しかし網戸があるからといって窓を開けている以上は猫の脱走の危険はあるため、細心の注意を図りながら窓を開けるようにしています。またシェルターの近隣は50年以上の付き合いのあるお隣さん同士です。町会のご理解あってのシェルター運営ですので動物の匂いが極力漏れないよう配慮もしないといけないため窓の開閉には十分気を配っています。

また記事には現シェルターに移転する前のシェルターについて書かれてあり、「ワンルームの賃貸マンションで常に窓を閉め切っていた、近隣に猫の匂いがばれないよう、ドアをコソコソと開けていた、」とありますが、賃貸ではなくオーナーの許可の元、管理人にも話を通したうえ期間限定で保護施設としていました。また窓は現在のシェルター同様、人がいるときは窓を開け、さらに2台の換気扇と空気清浄機は24時間運転していました。猫の匂いについては集合住宅においてはエチケットであるが、玄関の扉の開閉に気をつけていた理由は、ワンルームという室内扉のないシェルターなため、猫が玄関から脱走しないよう注意を払うためでした。そのため扉の前には脱走防止柵もおいていました。これらの内容はボランティアさんも理解済でした。またこのシェルターは、旧シェルターが老築化し立て直すことになったため新しいシェルターを探している私にオーナー自ら声をかけてくださいました。オーナーも猫の健康に常に気を配り、換気もそうですが室温や飲み水にも配慮してくださっていましたから、当然窓を開けず空気の入れ替えを怠ったことなどありません。

また記事には元ボランティアが告発するにあたってのストーリーが書かれていますが、これも事実とは違います。

8 おわりに

今回のネットニュースで多くの方が混乱したこととおもいます。それでも変わらず応援しくださる多くの里親さん、目の前の私を信頼してくれ共に活躍するたくさんの地域猫ボラのみなさん、第一線で活躍するシェルターボランティアさん、ご支援をしてくれる皆様。皆さんの暖かい励ましと力強い応援を胸にこれからも頑張ってまいります。今後もどうぞよろしくお願いいたします。

                                 猫の方舟レスキュー隊 秋葉雅子

7月の里親会のお知らせ

予約制シェルター里親会 7日(土)・14日(土)あらかじめご連絡ください。

通常里親会       21日(土)・29日(日)

里親会の詳細は、里親会のページでご確認ください。皆様のお越しをお待ちしております。